【看護】看護師を辞めたい!と思うあなたへ

看護
悩める看護師
悩める看護師

もうっ!看護師なんて辞めたーーーーーーい!!

もっち
もっち

おお、どした!?どした?

1回、1回落ち着こうな。

悩める看護師
悩める看護師

こんなに辛いなんて…看護師を続けることができません。

もっち
もっち

わかるわかる。誰もが1度は思うことだよ。

なんで辞めたいの?

とりあえず話を聞くから教えて。

こんなハッキリと言える若い看護師さんは中々いないですよね。
私も看護師15年目ですが、辞めたい時期はたくさんありました。実際に辞めましたしね。
「看護師を辞めたい。」だれもが当たるであろう最初の壁。
なぜ看護師を辞めたい人が多いのかは人それぞれ理由があると思いますが。
私の考えとしては辞めずに頑張ってもらいたいのですが…。

ある人の名言で
「嫌なことがあって辞めるのは簡単。嫌なことを乗り越えていくところに
                 人間の価値があると思うんだよ。」

いきなり何言ってんだ。こっちは辞めてぇんだよって思う人もいるでしょう。
でも本当にこれだと思います。
1年目の自分に言ってやりたい言葉です。

だからって「辞めるなっ!」とは言いません。私も言えたものではないです。


ただ少し。看護師を辞めたいと思っている人辞めようか悩んでいる人、少しでいいので私の話を聞いてください。
価値がある記事かどうかは分かりませんがお願いします。

私も何年も看護師を続けていますが、これまで先輩や後輩が何人も退職し、さらに同期もかなり減り、自分自身も病院を辞めて3回も転職した身です。だから若手の辞めたい気持ちも痛いほど分かります
また2、3年目や5,6年目といった中堅看護師の辞めたい理由は違ってくると思います。各段階でそれぞれあると思いますが、今回は新人看護師さんにフォーカスした記事となっています。

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看護師を辞めるべき状況

  • 過剰な労働環境で健康障害
  • イジメや嫌がらせが続いている
  • PTSDを発症

「看護師を辞めるのをちょっと待って」と言った私ですが、上記のような状態や状況であれば迷わず休職や退職を勧めます。
奨学金や御礼奉公がある場合は金銭の問題が発生するため病院側としっかり話し合ってください。

過剰労働で健康障害

看護師というのは看護業務に加えて介護・医師の介助・委員会・研修・雑務といった一般的には知られていない多岐にわたる仕事行っています。
もちろん日勤で終わらなければ残業を余儀なくされます。
看護師は慢性的な人手不足であるため、1年目から行わせる病院も少なからずありますがハッキリいって無理です。中には優秀な新人看護師はいます。
しかし大半の新人看護師は仕事を覚えるだけで精一杯であり、余裕なんか無いはず。
(実際、私はそんな余裕無かったです。)
そんな過剰労働を続けると身体を壊してしまいます。

  • 食欲不振・拒食症・過食症
  • 不安が強く睡眠不足
  • うつ症状・注意散漫
  • ストレスで蕁麻疹・発疹
  • 流早産のリスク

私が知っている周りの看護師がなった症状を上げましたが、他にもまだまだあります。
このような状態になってまで働く意味はありますか?

看護師あるあるですが、患者さんに看護師さんのほうが体調悪そうと言われることがあります。看護師なのに体調管理ができないのは患者さんにとっては説得力にかけますよね。

イジメや嫌がらせが続いている

私が一番問題視している項目です。
看護師はやはり女性社会です。男性看護師が標的になることは少ないですが、確実にどこの病院にもある問題だと思います。
今はどこの病院もプリセプター制で教育が進んでいると思いますが、プリセプター裏話で「私のプリセプティは覚えが悪い。外れガチャだわwww。」と聞いたことがあります。正気か?と疑いました。
最近ではプリセプターガチャ外れといった逆の現象もあるそうですが、そうゆうの辞めませんか?

仕事を覚えるのが遅くて中々成長しない新人に対してイライラするのは分かりますが、一人ひとり成長するスピードは違います。しかしプライドが高いのか自分の評価に直結するためなのか、イラつきは増強しイジメに発展します。ましてや女性は多人数でイジメの標的にします。
横目で見ていた私も同じなのでしょう。守ってあげれなくて申し訳ないと思います。

PTDSを発症

PTSDとは心的外傷後ストレス障害のことで、主に災害や自己、犯罪被害などの生命の危険を感じる体験をしたり目撃したことがトラウマ(心的外傷)となり、その後にフラッシュバックや慢性的な強い不安や緊張などの様々な症状が続き業務に支障がでる障害です。

看護師の業務には命に直結する処置もあります。しかし、新人看護師など経験の少ない看護師などが行うことがあります。特に救急外来やICUや手術室といった超急性期に多いところでしょうか。そこでミスをすると重大なインシデント・アクシデントになります。
それによりPTSDを発症する恐れもあり。知識や技術がない状態で行うのは絶対に辞めましょう。必ずできないことは報告することが大切です。いくら人手不足とはいえ、そんな処置等を新人にさせている病院にも問題があると思います。

このような状態で業務を続けると更なるミスに繋がってしまいますので、確実に休みましょう。

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新人看護職員の離職率

看護師は一般的に比べて離職率が高いと言われいますが実際どうなのでしょう。
日本看護協会の調べによると2019年度の新卒看護職員の離職率は8.6%です。


引用:公益社団法人 日本看護協会 「2020年 病院看護実態調査」結果 より

調査結果のグラフを見たら分かりますが、ここ数年7~8%を上下しています。
これが多いのか少ないのかは分かりません。しかし総合病院に100人就職し、大体8つの病棟・部署に振り分られますが、必ずどの病棟も一人は辞めると考えれると多いと感じませんか?

また厚生労働省の調べによりますと労働条件や労働環境が原因となり、毎年10万人以上の看護師が現場を離れているそうです。COVIT-19(新型コロナウイルス)の影響もあります。

日本医療労働組合連合会の調査結果によると「仕事を辞めたいといつも思う。」19%
「ときどき思う。」56%全体の75%は辞めたいと感じながら業務を行っているそうです。

引用:日本医療労働組合連合会 2017年度看護職員の労働実態調査結果 より 

離職率だけをみると大半の看護師が辞めたい気持ちを持ちながら働いていること。つまり今あなたが辞めたいと思っている事はみんなと一緒なのです。
だから辞めたいと思いながら、看護師を続けても問題と私は思います

新人看護師の離職理由

新人看護師だけでならず、どの世代の看護師も辞める理由は少なからずあります。
どのような理由があるのかを知り、自分に当てはまるのか確認してみてください。

一応、厚生労働省の調べによる新人看護師の離職理由としては「コロナ禍の新人看護師は、現場での実習を通じ学習の機会が不足し、自らが思い描く看護が実践できない無力感や不安を抱えていることが懸念される。こうしたリアリティショックは離職の原因なっており支援が必要だ。」と、どこかのお偉いさんが記載していましたが、これは現場を知らずに報告だけを受け表面上のことを語ってるに過ぎない。本当にそう思っているなら大きな間違いです。
たしかにコロナの影響で学習や実践が劣っているのは分かりますが、実際はそこじゃないんです。
リアリティショックと書かれていますが、ある意味そうであって、ある意味違うリアリティショックを受けているんです。

では主な離職理由はどんなことがあるのか見てみましょう。

職場での人間関係

やはり一番の問題点といえば人間関係です。何度も言いますが看護師は女性社会です。
個人的な見解ですが、謙遜からのマウント取りはテンプレートです。
新人にとっては先輩たちとコミュニケーションを取り、信頼関係を構築していくものですが中々うまくいかない先輩もいます。また仕事ができないと嫌味を言われたりするので更に萎縮してしまい距離がどんどん離れていきます。さらにエスカレートするとイジメに発展してしまうので働きにくさは倍増してしまい退職を考えてしまいます。

セクハラ・パワハラ

セクハラはあまり表に出ないことが多いですが確実にあります。
実際、私は後輩から相談を受けたこともあります。(※私がセクハラをしたわけではありません。)
特に多いのは医者からのセクハラです。全ての医者がセクハラをすると言っていませんので誤解をしないようにお願いします。立派な医師もたくさんいますし、大変お世話になった医師もいます。
これは本当にあった話ですが、私の後輩はある医師に飲み会に誘われたり、卑猥な写真を要求されたりしました。看護部でも問題になりましたが医師に対しての厳罰はありません。その後輩は病棟では働けなくなり退職に至ったわけです。
他の病棟でもお尻を触るなどの行為もあり、注意するも脅迫じみたことを言われるパワハラもありました。特に若い女性看護師は注意が必要です

労働環境・看護師不足

労働環境問題はどこも人手不足となっており問題に上がりやすいです。看護師が少ない病棟では在籍している看護師に負担は降りかかってきます。定時には帰れず、残業も当たり前になり毎日疲労困憊で帰っていきます。こうした人手不足による悪循環により労働環境はますます過酷さを極めていきます。
別の話になりますが、家庭を持つママさん看護師は子供のお迎えなど家に帰っても大変です。
このような状況では到底、仕事を続けることができず辞めていく人があとを絶ちません。

夜勤が負担

夜勤を行うと生活のリズムは崩れ、体に負担がかかります。新人では初めて夜勤をすることが多いと思います。慣れるまでは勤務中に眠くなったり、注意が散漫したり業務が思った以上に進まないこともあります。夜勤は向き不向きがあると思います。これを機に夜勤のない病院に転職する人もいます。

休日や仕事終わりの勉強会・研修など

年配の看護師さんにとってみては当たり前かもしれませんが、現在でも仕事終わりに勉強会や病棟会をする病院は今もあります。休日であった看護師でさえも参加しなくてはいけない病院もあります。
また公休を使って研修にも行かされたりとろくな休日もなく、常に病院のことを考えていないといけい状況を作らされます。自分の生活を優先できず、嫌気がさして辞めていくケースもあります。

思い描く看護師像とのギャップ

結構な割合で自分の思い描く看護師とは違うと感じモチベーションが上がらず仕事が出来ないでいる新人さんもいます。いくら学生時代に実習で現場を体験しているとはいえ、実際に働くとなると日々の業務に追われ自分の考えていた看護が実践できずに辞めていく方もいます。

他にもまだ辞める理由はありますが、あなたには当てはまるものがありましたか?
どこの病院に就職しても何かしら問題はあると思います。
それに対応する能力も少しは必要ではないでしょうか。

辞める前に自己分析

ここまでは病院側の問題を上げてきましたが、今一度自分の行動も振り返ってみる必要もあります。
もしかしたら自分にも原因があるのかもしれません。もし改善できたなら働きやすさも変わってくるかもしれません。
嫌な気持ちになるのも分かりますが自己分析も重要なことです。

挨拶をしているか

当たり前のことですが重要なことです。裏では「あの子は挨拶もしない。」などは何度も聞いてきました。返事がない先輩にも確実に挨拶はしておきましょう。挨拶を返さない先輩は所詮その程度の人間性なのであまり気にせず挨拶だけはしておきましょう。
また「ありがとうございます。」や「すいませんでした。」も忘れず言っておきましょう。

同じミスを何度もしていないか

先輩の苛立ちポイントの一つです。例えば点滴の希釈間違いや服薬管理の間違いなど1度注意されたことやインシデントが起きたことを2度、3度と繰り返してしまうことです。
1度ミスしたことはしっかり振り返り同じことが起きないよう心掛けましょう。

新人同士でケアや処置をしていないか

同期とは大変心強いですよね。ついつい一緒にケアや処置を行いたくなりますが、新人同士で行うとミスが起きたあとの対応が困難な場合があります。必ず新人の時は嫌でも先輩看護師とケアや処置を行うようにしましょう。

分からいなことを1人で行っていないか

新人の頃はNsコールに出る機会が多いと思います。ついつい患者さんの要望を聞き先輩に報告できず、その場で対応することもあると思います。出来ることを行うなら問題はないですが、分からないことも取り合えず行ってみるということは辞めておきましょう。必ず先輩看護師に報告することが大切です。
「なんでそれぐらいやってくれないの?」と言われるのはテンプレートです。そんな先輩は言わせておいて「すいませんでした。」と言っときましょう。(心を込めて言わなくていいです。)

何度も聞いていないか

文字通りです。同じことを何度も聞いてないですか?もし違う先輩に聞いているとしても裏では「あの子、私にも聞いてきたわよ。」と言われています。
覚えれないことはメモしておきましょう。

「でも…」や「いやそれは…」など言ってないか

社会に出れば理不尽なことは多々あります。自分の意見も大切ですが、一旦先輩の言ったことを受け入れましょう。自分とは違う価値観の人が多いのは当たり前です。明らかにおかしな事を言う先輩もいますが「そうですね。そうゆうこともあるんですね。」と意見を合わせておきましょう。
確実な知識があるなら訂正してもいいですが、そんな先輩には教えてやる義理はないので放っておきましょう。

態度が悪くないか

あくまで新人看護師は教わる側です。いくら嫌な先輩であっても態度や表情に出すのは辞めましょう。大人として立ち振る舞ってください。
先輩や師長さんなど目上の人の話はきちんと聞くようにしましょう。
私はよく表情に出ていたため苦い思い出がたくさんあります。態度や表情に出やすい人は注意です。

看護助手に対して上から目線ではないか

上記のように先輩や師長さんへの態度はもちろんのこと看護助手さんにも態度が悪くないようにしましょう。助手さんの存在は非常に大切です。むしろ助手さんがいることにより病棟が正常に回っていると言っても過言ではありません。
また何でも助手さんに頼むのは辞めましょう。基本的にケアは看護師が主体で行い、難しい場合に助手さんに依頼や手伝いをしましょう。

どうでしたでしょうか?当てはまる項目はありましたか。
当てはまる項目があるのならば自分のためにも見直してみるのもいいかと思います。

他にも嫌われやすい新人看護師の特徴はあると思いますが、また別の機会に記事にします。

それでも看護師を続けた場合のメリット

嫌な病棟、嫌な職場は必ずあります。あの病棟へは異動したくない、あの先輩には教わりたくないなどの思いはたくさんあります。それでも希望の光はあります。
まず嫌な先輩だけじゃないはずです。ちゃんと見てくれてる先輩や丁寧に教えてくれる先輩もいます。
そして先輩たちもずっと同じ病棟で働くことはなく異動や転職する場合もあります。
自分が指導を受けて嫌な思いをしたのなら、悪い見本を知ることができたことになります。そうならないよう自分自身に言い聞かせるのです。決して同じ歴史を繰り返さないよう教訓として受け入れ、次代の看護師のためにも改善していきましょう。
年数を重ねるにつれ耐性もついてきます。今は辛いかもしれませんが、その苦労は必ず報われます。そして先輩たちの苦労も知ることになるでしょう。徐々に笑い話になればいいと思います。
微かではありますがメリットがあることも覚えておいてください。

辞めるという選択は最終判断!?

さてここまで長い文章を読んでくださり感謝しています。
もう少しで終わりますのでお付き合いください。

あなたが看護師を志したのは何ですか?
今一度、初心を思い出してみて下さい。
きっと色々な理由があってこの看護の道を選んだんだと思います。
でないと学生時代に大変な実習を終えて、もの凄い勉強をして、国家試験を突破してまで看護師になろうとは思いませんよね。

実際に働く前はどのような心境でしたか。
看護師の仕事は楽だと思っていましたか?
患者さんとお話をして、ケアをして楽しく過ごせると思いましたか?
給料も良くて、旅行や好きな物を食べて充実してると思いましたか?
職場の先輩看護師とも仲良くし、丁寧に教えてくれると思いました?
少し厳しい言い方かもしれませんが、実際に働いてみて全く思ったのとは違いますよね。


辞めたいと思う看護師に共通していることは「理想と現実」が合ってないことです。
※実際に楽な職場・楽しい職場・給料がいい職場はあります。
でもその病院を選んだのはあなた自身です。選んだのも理由があるんではないでしょうか?
看護師を辞める辞めないに関して、実際は私には関係はないことです。ただ今まで後輩を救ってあげれなかったという思いがあり、少しでも若い看護師の力にはなりたいと思いました。

自分の身体と相談し、無理なら辞めるのも良し、もう少し頑張れるなら続けてもよし、休職しリフレッシュするのもいいと思います。あるいは自分のあった病院を探して転職するも良いでしょう。
向き不向きはあると思うので自分にあった職場を探すのもいいでしょう

感情的になり「辞める。」ではなく、冷静に落ち着いて考えて現状を見極め最終判断として選択してほしいと願います。

最後に

私の思いは冒頭でも言いましたが、若い看護師は辞めてほしくないです。
私たちのような中堅看護師や老い先短い中年の看護師より、あなたたちのような先の長い若い看護師が次の時代を担っていくものだと思います。年齢を重ねるにつれ、いらない小言が多くなっていると私も自覚しています。看護師にもいろいろな思いをして続けていると思います。

最後の最後まで伝えますが若い世代の力は必要不可欠だと思います。立派な看護師とはいいませんが働きやすい職場を作れるような看護師を目指してください。

大変長い記事をここまで読んでくださり、ありがとうございます。良い看護人生を(‘ω’)ノ

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